ふるさと納税の限度額計算

去年分の確定申告(還付申告)が終わったので、今年のふるさと納税の計画を立てたい。

まずは 総務省 | ふるさと納税のしくみ | 税金の控除について を参照。

ここの③の式と③'の式が連立する金額がふるさと納税で損をしない限度額となるようだ。

すなわち

    (ふるさと納税額 - 2,000円)×(100% - 10%(基本分) - 所得税の税率) = (住民税所得割額)×20%

ここで [ふるさと納税考慮前の住民税課税所得金額] から [ふるさと納税の限度額] を求めたい。

x と × の区別がつきにくいので、乗算は * で表す。

[ふるさと納税の限度額] を x, [ふるさと納税考慮前の住民税課税所得金額] を y, [住民税の税率] を 0.1, [住民税の調整控除] を -2500 として他に控除が無いとすると、

    [住民税所得割額] = (y - (x - 2000)) * 0.1 - 2500

であるのでこれを先の式に代入し

    (x - 2000) * (0.9 - [所得税の税率]) = ((y - x + 2000) * 0.1 - 2500) * 0.2

を得る。

これを x について解くと

    x = (y * 0.02 - 460 + 2000 * (0.9 - [所得税の税率])) / (0.92 - [所得税の税率])

確定申告をするとし、[所得税の税率] は復興税込みで 0.1021 とすると

    x = y * 200/8179 + 11358000/8179

小数(有効3桁)にすると

    x = y * 0.0244 + 1390

すなわち

    [ふるさと納税の限度額] = [ふるさと納税考慮前の住民税課税所得金額] * 0.0244 + 1390

また、 [ふるさと納税考慮前の住民税] を z, [住民税均等割] を市県等合計で 5000 とすると、

    z = y * 0.1 - 2500 + 5000

であるので、これを y について解いた

    y = (z - 2500) * 10

を用いて計算することもできる。

すなわち

    x = z * 2000/8179 + 6358000/8179

小数(有効3桁)にすると

    x = z * 0.244 + 777

すなわち

    [ふるさと納税の限度額] = [ふるさと納税考慮前の住民税] * 0.244 + 777

【注意】 以上の計算は自分専用です。 人によって条件が異なるので鵜呑みにしないようにしてください。 ご相談は税理士にしてください。

2023-03-02 気になったところを修正しました。

 

広告